【タイ文化】タイの徴兵制(ゲーンタハーン)について

テレビ朝日へタイ王国の徴兵制度について回答する遠藤誠

テレビ朝日へタイ王国の徴兵制度について回答する遠藤誠

毎年4月に「くじびき」によるタイの徴兵制が話題になります。

この「くじびき」のシーンがニュースで放送されタイ国内だけではなく日本でも話題になっています。

タイの徴兵制はタイ語で『ゲーンタハーン』と言います。

タイでは18歳になるタイ人の男性に徴兵があります。

もし大学で勉強をしている場合などは、このくじびきを延長することもできます。

延長する場合は区役所の軍人セクションに申請します。

軍隊に入ることを免除される人は

ニューハーフ、障害のある人、公務員、ロードー(ラクサーディンデーン)を受けた人です。

ロードーというのは高校生の3年間に軍隊の訓練を受けることです。

訓練を受ける期間を短くする方法もあります。

それは、くじびきしないで自ら志願して軍に入るという方法です。

くじびきをしないで、みずから軍隊入りを志願した人は訓練の期間が半分になります。

高校卒業者の場合は通常2年間の訓練期間ですが、自ら志願すれば1年になります。

大学卒業者の場合は通常1年間の訓練期間ですが、自ら志願すれば半年になります。

■タイの徴兵制Q&A

Q.なぜ「くじびき」で決めるか?
A.くじびきが平等であると考えているようです。

Q.ニューハーフに“なりすまし”で兵役を逃れようとする人がいるか?
A.“なりすまし”は軍人が見抜きます。

Q.くじびきで失神するようで軍隊で通用するか?
A.くじびきする前にちゃんと医者にチェックされるので体力的には大丈夫。

Q.タイ人にとって軍隊は基本的には行きたくないですか?
A.基本的は行きたくない。自由を奪われるからです。

Q.家族の気持ちはどうですか?
A.育ちがいい、学歴がいい家族は行かせたくないです。時間の無駄と考える人もいます。
こどもの躾ができない親は軍に入れたいようです。食事も出るし、少ないですが給料も貰えます。

▼タイ徴兵を免除される人について
タイ徴兵を免除される人

▼徴兵をクリアした証明の書類。これがあると就職やパスポートを作ることができる
タイ徴兵クリアした書類

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(2015年4月5日 文・写真/遠藤誠)

エンディ・タイランド(本名:遠藤誠)は実在のタイ王国専門ジャーナリスト。愛称はエンディ。活動はユーチューブや月刊ワイワイタイランドの『エンディ・タイランド』で見ることができる。『エンディ・タイランド』のテーマは、タイ王国に関する企業活動、芸術・スポーツ・料理・マッサージなど文化活動、最新テクノロジー、ミステリー、自然災害、果ては超常現象など。実況調やロードムービー調やコメディ調のスタイルでタイファン、タイ業界関係者、タイ人とその配偶者の日本人の皆さまに役立つ情報を伝えている。タイ料理の食レポのほか、ニュース性に富んだ情報を盛り込むジャーナリスティックな内容なので、巷間ではここからタイ情勢を勉強できると言われることもある。ユーチューブや月刊ワイワイタイランドに登場する人物・団体・名称等は実在のもの。出来事はすべてノンフィクションである。

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ABOUTこの記事をかいた人

遠藤誠。愛称エンディ。タイ王国専門ジャーナリスト。1987年よりタイコミュニティーに携わったことからタイ専門情報誌「月刊ワイワイタイランド」を創刊。タイの笑顔を求めて旅をしながら写真を撮り続ける。ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するタイ専門のトラベル・ジャーナリストでもある。雑誌、新聞、テレビ、ラジオ、ユーチューブ、ウェブサイトなどへの寄稿、講演などを通して、新たなタイの旅先の提案をしている。毎月「月刊ワイワイタイランド」で最新の写真と面白い旅先の紹介を見ることができる。